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放射線室

放射線室紹介

スタッフ:診療放射線技師12名、事務員1名

「人々が安心してその地域の中で暮らしていける環境の中で不可欠なものとして、電気、ガス、水道と同じように医療もあるべき。」ということをモットーとして、安心、安全な放射線検査の提供を心がけ、接遇、医療安全、技術向上等に努めています。
判らないことは、お気軽にスタッフに声をお掛けください。

放射線の部門として画像診断・核医学・放射線治療と分けられますが、近年IVR(Interventional Radiology:放射線診断技術の治療的応用)も行われています。
当放射線室には画像診断・核医学部門があります。

2017年には新しく「骨密度測定装置」を導入、2019年「マンモブラフィー撮影装置」、2021年「CT装置」の更新を行いました。

画像診断

一般撮影装置

台数:3台

第2撮影室:島津製作所 Rad Speed Pro

第3撮影室:島津製作所 Rad Speed Pro EDGEmix

検診胸部撮影室:島津製作所 Rad Speed Pro

一般撮影とはレントゲン(X線撮影)のことです。X線撮影は、人を透過したX線を検出できる特殊な機器を使用して画像化する検査です。一般撮影は検査の第一選択肢とされることが多く、胸部撮影、腹部撮影、関節・骨の撮影に用いられます。当院の撮影室では、CR(デジタルX線画像)システムを用いた装置から、さらに低線量で高画質の画像を提供できる一般撮影装置(FPD:フラットパネル搭載デジタル撮影装置)に全て更新しています。

当院のレントゲン撮影装置1

当院のレントゲン撮影装置2

ポータブル撮影装置

台数:4台

Fuji film:Tiara airy

シリウス130HP

シリウス12HP

島津製作所 Mobile Art Evolution EFX

病棟、手術室、救命救急室等にて、撮影室へ移動が困難な患者様を対象にベッド上で撮影します。 当院では撮影直後にレントゲン画像をパソコンに表示できる FPD(フラットパネルディテクター)を一部導入しているため、その場ですぐに画像の確認が行えます。

当院のレントゲン撮影装置3

当院のレントゲン撮影装置4

当院のレントゲン撮影装置5

注意事項

撮影する部位に応じて、更衣をしていただく場合があります。胸のあたりを撮影する時は、無地で薄めの肌着などが望ましいです。お腹まわりの撮影をする時、ズボンや厚手のものは更衣をしていただく場合があります。また、湿布やエレキバンなどの金属類等は、写真に写りますので外していただくようにお願いします。

  1. 硬貨

  2. カイロ

  3. ヘアピン

  4. エレキバン

  5. スマートフォン

  6. ホッチキスの針  

レントゲンに映った、硬貨、カイロ、ヘアピン、エレキバン、スマートフォン、ホッチキスの針

上に記載したものは、よく写るものの一部です。ご不明な点がありましたら、ご相談ください。

外科用イメージ装置

台数:2台

Canon SXT-1000A

GEヘルスケア OEC Brivo Essential

手術中に様々な角度よりX線透視をして部位等の確認をするための装置。当院では整形外科、外科、泌尿器科等の手術で使用しています。

外科用イメージ装置

乳房撮影装置

台数:1台

FUJIFILM AMULET Innovality

乳房撮影装置が新しくなりました。

当院では、より正確な乳房撮影を行うため、2019年1月にFUJIFILM社製AMULET Innovalityへと乳房撮影装置の更新を行いました。新機種は最小画素サイズ50μm(0.05mm)になり、乳腺中にある微細石灰化をより鮮明に描出し、撮影後すぐに高精細のモニターで撮影画像を確認が出来るようになりました。
また、新しい画像処理技術により、従来の乳房撮影より被ばく線量を低減することが可能となり、新しい圧迫板を導入したことで圧迫板が乳房(乳腺)全体にフィットし撮影時の痛みの軽減が期待出来ます。これらの特徴により、待ち時間の短縮・高画質で低被ばく撮影・痛みの少ない撮影を目指します。

乳房撮影装置1

乳房撮影装置2

乳房撮影検査を受けるにあたっての注意事項

妊娠中もしくは妊娠の可能性がある方、ペースメーカー、CVポート、VPシャントが体内に挿入されている方、豊胸手術をされている方は撮影出来ない場合があります。事前に申し出て下さい。
制汗剤やボディークリームなどは画像に写ったり、ポジショニングの際に滑って上手く圧迫できないことがあるのでよく拭き取って下さい。

乳がんについて

平成6年以降女性の部位別がん羅患率は乳がんが1位になり増え続けていて40代の若い世代の羅患率が高い統計となっています。

乳がんは早期発見、早期診断、早期治療をすればほぼ治る病気とされています。

日々の自己検診そしてマンモグラフィ等の画像による定期検診を受けることが大切です。

平成16年より厚生労働省から「マンモグラフィを原則とした乳がん検診」の推進がおこなわれています。乳がん検診をうけましょう。

X線テレビ装置

台数:1台

CUREVISTA

X線で透視をおこない食道・胃・十二指腸・大腸・肝臓・胆嚢・膵臓等の消化管、消化器などの検査に使用します。

検査装置はFPD(フラットパネルディテクター)の検出器となっており、以前の装置より高画質かつ広い視野での検査が可能となっています。また、寝台を前後左右に動かすことなく透視位置を変えることが出来るので検査での負担軽減となっています。

X線テレビ装置

注意事項

検査前に、食事制限等を行う場合があります。

撮影画像1

撮影画像2

撮影画像3

MDCT装置

台数:2台

80列CT(CANON:Aquilion PRIME)

64列CT(GE:Revolution EVO)

CTとはComputed Tomography(コンピューター断層撮影)の略で、様々な方向から身体にX線を照射し、輪切りの画像を作成することができます。撮影後コンピューターを使って骨や血管を3D画像として描出することも可能です。

当院では2台のCTを保有し、待ち時間の短縮、故障時のバックアップ体制を有し救急体制の維持に努めています。

MDCT装置1

MDCT装置2

MDCT装置3

MDCT装置4

注意事項
  • 撮影部位に金属がある場合は外していただきます。
    金属(ファスナー、入歯、ブラジャー、アクセサリー等)が画像に影響して診断できなくなる場合があります。
  • ペースメーカー、ICD(植込み型除細動器)を使用されている方はお知らせください。
    撮影部位によっては、検査できない場合があります。
  • 飲食の制限がある検査もございますので、ご不明な点があれば、ご相談ください。

1.5T MRI装置

台数:1台

Philips Ingenia cx/Achieva dsteram

MRIとはMagnetic Resonance Imaging(核磁気共鳴画像法)の略で、強い磁気と電波を使って様々な角度から体の断面の撮影を行う検査です。MRIは放射線を使用していないので被ばくの心配がなく、検査の目的に応じて様々なコントラストの画像や三次元画像を作成出来ます。

MRI装置1

MRI装置2

注意事項
  • 検査の予定時間の30分前には総合受付で受付をしてください。検査の説明や着替えなどがあります。
  • 検査には15~40分程度時間がかかります。 
  • 検査中は大きな音が鳴ります。
  • 造影MRI検査、腹部MRI検査予定の3時間前から食事をとらないでください。腹部検査の場合はそれに加えて検査予定の1時間前より水分摂取はやめてください。
  • 緊急の検査によって検査の順番が前後、遅れる場合があります。ご理解いただきますようお願いします。
  • 予約日に都合により来院できないときは、できるだけ早く外来またはMRI室にご連絡下さい。

MRI撮影画像1

MRI撮影画像2

次に該当する方は検査に差し障りがあることや、身体に危険を及ぼすことがあり検査が受けられないことがあります。必ず医師、看護師、放射線技師に申し出てください。
  • 心臓にペースメーカーがある方
  • 人工内耳がある方
  • 心臓人工弁のある方
  • 過去に手術、内視鏡検査をされた方(脳血管クリップ、コイル、人工関節、手術クリップ、内視鏡止血クリップなど)
  • 体内に金属のある方(義歯、義眼、義手、偽足、避妊器具、流れ散弾など)
  • 磁石式入れ歯(インプラント)を使用している方
  • 入れ墨(刺青)のある方
  • アイメイクなどの化粧をされている方
  • 不整脈、てんかん、特に閉所恐怖症の方
  • 喘息のある方(造影検査の場合)
  • 妊娠中または妊娠の可能性のある方
検査室に持ち込むと発熱や破損の恐れがあるもの
  • 磁気カード(キャッシュカード、クレジットカードなど)
  • 装飾品(時計、ピヤス、イヤリング、ネックレス、ブレスレット、指輪など)
  • 精密機器(携帯電話、スマートフォン、音楽プレーヤなど)
  • 補強器
  • カイロ
  • 張り薬
  • 衣服についている金属(ホック、チャックなど)
  • 金属製の小物(眼鏡、ライター、小銭、鍵など)
  • カラーコンタクトレンズ
  • 保温下着、遠赤外線下着(ヒートテックなど)

不明な点がございましたらMRI検査室にご連絡お願いします。

血管造影装置

Infinix Celeve-i (canon medical systems)

血管造影法(angiography)は、手首や足の付け根の血管からカテーテルという細い管を挿入し、血管内に直接造影剤を注入することで血流の状態や血管の走行を見ることが出来る検査法です。
この方法を用いて肝細胞癌に対する肝動脈化学塞栓療法(TACE)による治療を行ったり、心臓の血管の状態や動き等を調べたりすることができます。

血管造影装置1

血管造影装置2

注意事項

検査中は針を刺す場所を消毒し、清潔なシートをかけて検査を行うため、動くことが出来ません。
検査中に気分不快、悪寒や吐き気、動悸などがあった場合はお知らせ下さい。
検査後、止血のため3~6時間程度安静が必要となります。

骨密度測定装置

台数:1台

GEヘルスケア製 PRODIGY Fuga-C

当院では骨密度測定装置(全身用DXA法)を設置し、骨粗しょう症の予防、診断および治療に取り組んでいます。高低2種類のX線を腰椎(腰の骨)、大腿骨(太ももの付け根)にあて、その吸収差をコンピュータで解析して骨密度を測定します。時間は約10分と短く、痛みのない検査です。

骨密度測定装置

注意事項
  • 足を伸ばし、仰向きに寝た状態で行います。
  • 検査部位に金属類、プラスチック等がある場合は着替えて頂きます。
  • 腰や太ももの付け根に手術により金属が入っている場合は、その部位を外して検査を行います。
  • 食事制限、水分制限はございません。

骨密度測定結果1

骨密度測定結果2

核医学

RI(核医学)検査装置

台数:1台

Siemens e-Cam

アイソトープ検査とも呼ばれていて、ごく微量の放射性物質(ラジオアイソトープ:Radio Isotope)を含む薬を用いて病気を診断する検査です。この薬剤が静脈注射などにより体内に入ると、特定の臓器(骨や腫瘍など)に集まり、薬剤から出てくる放射線を体外から測定する特殊なカメラを用いてその分布を画像にします。

RI(核医学)検査装置

注意事項
  • 検査の予定時間の15分前には総合受付で受付をしてください。検査の説明等があります。

  • 薬剤は、検査前日に注文し検査当日の朝に製薬会社から届きます。保存が効きませんので、キャンセルの場合には前日までにお願いしております。

  • 被曝線量を少なくするため、投与する放射能量が低く抑えられています。そのため、検査時間が一般的な放射線検査よりも長く、また検査中身体を動かさないようにすることが重要です。